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戸隠神社 宝光社宿坊組合  ロゴ

戸隠神社 宝光社概要

コラム「大火を乗り越えて」

それは、第二次世界大戦の終戦後間もない1945年(昭和20年)8月20日のこと。

宝光社地区32戸・50余棟の建物を全焼する大火が発生しました。

この年は7月25日以来日照り続きだっため、午前11時頃出火した炎は、西南の風が加わり2時間余りで集落中の屋根に燃え広がりました。火災後は家々の跡に土台一本さえ留めない程の状況だったと伝えられています。

この時、旧宿坊の歴史ある茅葺き木造の建物の多くが燃え、古文書、什器、仏像等も残念ながら失われました。当時は長野市空襲の直後で、東京や長野市街から疎開中の多くの家財も消失したということ。

金銭に換え難い大損害を受けた宝光社地区。戦後間もなく資材が乏しかったことから復興には多大な苦心と歳月がかかりましたが、集落内外の人々の尽力により1957年(昭和32年)にようやく全戸が復旧し、新しい時代が幕を開けました。

【資料】 戸隠村史
【記事】 みやがわゆき